奈美恵は、嘘泣きをした・・・。

『宝生さん・・・ごめんなさいね・・・わかったわ。そうよね、貴方がこんなヒドイ事するわけないわよね。ごめんなさいね。』

『いえ大丈夫です。誤解がとけたならいいんです!』
『奈美恵ー大丈夫?』

奈々が走ってやってきた。
『ふん!先生なんて簡単よ。涙一つみせればあっさり信じたわ!』

『さっすが奈美恵!にしても、誰がチクったんだよ!』

ドン!
奈々は、近くにあったゴビバコを蹴飛ばした。

『あいつらよ・・・月島と里美・・・あいつらしかいない!許せない!私にはむかった事、後悔されてやる!』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『里美ちゃん!ちょっとトイレいってくんで!』

『あっうん!』

里美は、机の上にあった教科書を納めていた。

『ねぇ里美』
話しかけてきたのは、奈々。
ビクッ

『なっなに・・・?』

『あんた最近、月島となかいいぢゃん?いっつも二人でさ〜』

『うっうん』

『でも、あいつ、陰であんたの事なんて言ってるか知ってる?』

『えっ・・・??』