『兵庫から来たねん。月島癒那ですっ!よろしくお願いしまーす。』

癒那は、第一印象は大事にしなきゃと思い、
いつもどうり明るく自己紹介をした。

『私は、このクラスの担任の竹内です。何かわからないことがあったら彼女に聞いてね。クラス委員の宝生さんよ。』

『よろしくね月島さん。』
このいかにもお金持ちオーラをだしている子は、

【宝生 奈美恵】【2年1組委員長14歳】

『それでは、授業始めるわよ。47ページを開いて。』
その時だった
『先生。声が小さくて聞こえないんですけど・・・』

それをいったのは、
里美だった。

《あれ?さっきの子やん。》

『そうかしら?気をつけるわ。それぢゃあ、次はっ』先生はまた授業を開始した。
そしてまた・・・
『先生聞こえません。やる気ないんなら授業やめてください。』

ザワッザワザワ

『宮崎さんいい加減にしなさい!私ちゃんと大きな声で話してるでしょ?』

クラスみんな里美に視線を一点していた。

《うそやろ?なんで嫌がらせしてるん?》

キーンコーンカーンコーン
『ねぇ・・・なんでさっきあんなこといったん?先生の声、聞こえてたやろ?』

『あっ私・・・あの・・・』