「はい。でも何だか温かいです」
そして夢は封筒を取り出し、哀さんに渡した。
「これ、やっぱり使って下さい」
「だが…」
「みんなに倒れられたら困りますから」
それに学園騎士が空腹で倒れたなんて、シャレにもならないしね。
「すまない」
哀さんにお礼を言われ、夢はまた温かい光景に目を向けた。
「捨てて来い!バックは売って来い!」
『ヤダ!』
もう一つの私の家族。