「私のことなんて
 いいから!!

 それより
 圭介くんと
 何か話した?」


そう訊くと
愛花は静かに
海を見つめた。


「…好きだって
 言われた。」


海を見つめたまま
小さく口を開いた愛花。


「んで
 愛花は?」


愛花は
首を横に振って

ゆっくりと
私の方へ向き直った。