「んじゃ
 俺ら先戻ってるわ。」


そう言って川口が立ち上がり
私の手を引っ張った。


おう、と答える圭介くんと
不思議そうな顔の愛花を残して
私たちは旅館に向かって
手を繋いで歩き始めた。



このプチ旅行の目的…

圭介くんが愛花に
想いを伝える。


うまくいけばいいなと
心から願ってるはずなのに

寂しい気持ちになるのは
なんでだろう…