それらの様子にわたしも身動きをとれなくなってしまい、息をのんだ。 通学鞄に選んだ合成皮革のトートバッグの持ち手を握る手に、力がこもる。 「告ったって、マジで言ってるわけ?」 ベージュのカーディガンの女子生徒が、槙に尋ねる。 彼は、やはりあっさりと、 「マジ」 と答えた。