【ND第1回】はじまりは君の隣で


それらの様子にわたしも身動きをとれなくなってしまい、息をのんだ。

通学鞄に選んだ合成皮革のトートバッグの持ち手を握る手に、力がこもる。

「告ったって、マジで言ってるわけ?」

ベージュのカーディガンの女子生徒が、槙に尋ねる。

彼は、やはりあっさりと、

「マジ」

と答えた。