【ND第1回】はじまりは君の隣で


「飯岡、今日、一緒に帰んねえ?」

放課後、わたしが帰宅の準備を整えたところで、槙にそう声をかけられた。

彼の後ろには、やはり派手なタイプの男子生徒がふたりと、女子生徒が三人いた。

女子生徒のひとりが、

「モモ、何で飯岡さん?」

と彼のセーターの肘のあたりを引っ張った。

彼女もまた、大きめのベージュのカーディガンを着て、長い袖から指をほんの少しだけ出している。