「飯岡、今日、一緒に帰んねえ?」 放課後、わたしが帰宅の準備を整えたところで、槙にそう声をかけられた。 彼の後ろには、やはり派手なタイプの男子生徒がふたりと、女子生徒が三人いた。 女子生徒のひとりが、 「モモ、何で飯岡さん?」 と彼のセーターの肘のあたりを引っ張った。 彼女もまた、大きめのベージュのカーディガンを着て、長い袖から指をほんの少しだけ出している。