あたしの存在を無視されたって。 気づかなくたって。 あたしに傷つく権利なんてないのに。 また、ポツリポツリと歩き出す。 あたしはさっき、龍之介になんて言おうとしたんだろうか? ごめん? それとも、好きです? どちらとも、都合が良すぎるね…… もう、龍之介は歩き出しているんだ。 なのに、あたしの中の時計は止まったままで。 全く動こうとしないんだ。