仮面舞踏会【短編二編】

里緒は、真奈美の表情を見て聞くまでもないことだと安心した。

そして、その変化はさっそく表れた。少しだけ真奈美の表情が美しくなっている・・・・・

『今朝の真奈美・・・・・すごく綺麗・・・・市ノ瀬さんとうまくいったんだね』

『そうなの・・・・でもね  彼の本名は違ったのよ 』

『どういうこと?』

突然!インターホンが鳴った。

モニターを見た真奈美が、すぐに玄関に向かってドアを開けると

その姿を見るのは何年ぶりだろう・・・・・正真正銘の姿で高柳 佑が立っていた。

長身で整った顔立ち、しなやかな髪が風に揺れて貴公子然とした風貌・・・・

あの頃の何倍も立派な男性になっていた。

心地よい沈黙の中で微笑み合うと、鼓動が高まるのを感じた。

昨夜会ったばかりなのに、何だか変な気持ちだ。