二人は、高層ビルの最上階にあるレストランバーに来ていた。
観覧車のライトアップが間近に見える。
『ところで片倉さん!実は・・・・・黒木京香さんのことですが』
(え?なんで京香?)
『京香が、どうかしましたか?』
『お友達のあなたに こんなことを訊くのも変ですが、
彼女・・・お付き合いしている男性はいるんでしょうか?』
絵梨香は予想外の質問に、かなり動揺した。
( この人は私ではなく、京香に興味があるのだ )
かなり屈辱的だった。こんなことは初めてだ。京香に負けるなんて!
絵梨香は、しばらく俯いて黙っていたが、
顔を上げると大きな潤んだ瞳でじっと駿を見つめて話し出した。
『絶対に私から聞いたなんて言わないでくださいね。
彼女、婚約者がいるんです。
結婚式は、まだ先みたいですけれど。
でも結城さんが京香のことを気になる気持ち よくわかります。
彼女・・・・すごく美人だし、
私の知っている誰よりも性格がいいんですもの』
『そうですか・・・』
駿は残念そうに苦笑いした。
『では、私はこれで失礼します』
突然、絵梨香が席を立って帰ろうとした。
『待ってください。家まで送らせてください』
もともと一人で帰る気などなかった絵梨香の口元が
ニヤリとつりあがったが
駿のほうに振り返ったときには、
とびきり可愛らしい笑みになっていた。
その後は絵梨香の予想どおりの展開で、
駿の心を手に入れるのに時間はかからなかった。
観覧車のライトアップが間近に見える。
『ところで片倉さん!実は・・・・・黒木京香さんのことですが』
(え?なんで京香?)
『京香が、どうかしましたか?』
『お友達のあなたに こんなことを訊くのも変ですが、
彼女・・・お付き合いしている男性はいるんでしょうか?』
絵梨香は予想外の質問に、かなり動揺した。
( この人は私ではなく、京香に興味があるのだ )
かなり屈辱的だった。こんなことは初めてだ。京香に負けるなんて!
絵梨香は、しばらく俯いて黙っていたが、
顔を上げると大きな潤んだ瞳でじっと駿を見つめて話し出した。
『絶対に私から聞いたなんて言わないでくださいね。
彼女、婚約者がいるんです。
結婚式は、まだ先みたいですけれど。
でも結城さんが京香のことを気になる気持ち よくわかります。
彼女・・・・すごく美人だし、
私の知っている誰よりも性格がいいんですもの』
『そうですか・・・』
駿は残念そうに苦笑いした。
『では、私はこれで失礼します』
突然、絵梨香が席を立って帰ろうとした。
『待ってください。家まで送らせてください』
もともと一人で帰る気などなかった絵梨香の口元が
ニヤリとつりあがったが
駿のほうに振り返ったときには、
とびきり可愛らしい笑みになっていた。
その後は絵梨香の予想どおりの展開で、
駿の心を手に入れるのに時間はかからなかった。


