仮面舞踏会【短編二編】

里緒は、ブルーマウンテンをドリップすると

紺色で淵が金色の華やかなエインズレイのカップを選んだ。

『美味しい!』

『そうでしょ・・・今朝は特別!きっといいことあるわよ』

里緒はそう言うと嬉しそうに小さな皿を差し出した。

『懐かしいでしょ!フォーチュンクッキーよ』

『フォーチュンクッキー?』

『知らないの?中に今日の運勢が書いてある紙が入っているのよ』

真奈美は、二つあるクッキーを慎重に選んで割ってみた。



*~*~*~*~*~*

真の愛は仮面の下。

お互いが偽り。

心の鏡を磨きましょう。 

*~*~*~*~*~*



まるで見透かされているようで指が震えた。

里緒は、時計を見ると

『大変!もうこんな時間!出かけなくちゃ』

バッグを持つと大急ぎで出ていってしまった。

ひとり残された真奈美は、占いの紙をゴミ箱に捨てると

残りのコーヒーを一気に飲んだ。