仮面舞踏会【短編二編】

(ダメだぁ これじゃ会社にも行けないわ 

今日は休むしかない・・・・休んで占い師に会いに行こう。

たとえ会えなくても、会えるまで会社には行けないし、

川島さんにも会わない)

その時、里緒の部屋から悲鳴が聞こえた!

真奈美は急いで里緒の部屋のドアを開けた。

『どうしたの?何があったの?』

そこに立っていた人物は、里緒とはかけ離れた醜い姿の女だった。

『あなた・・・誰?』

『わたし・・・・里緒よ』

今にも泣きそうな声で彼女が答えた。

『どうしてこんな姿に?・・・・もしかして?』

『ごめんなさい・・・あの薬を飲んじゃったのよ~~ 

私・・・もう戻らないの?ずっとこの姿のままなの?』

里緒の醜い瞳から涙がこぼれた。

真奈美は、しばらく何も言えなかったが、なんとか里緒の肩に手をかけて言った。

『きっと大丈夫よ 二人で占い師に会いに行きましょう。

行って解決してもらいましょうよ』

『怒らないの?真奈美の大切な薬を・・・

たったひとつしか残っていなかったのに飲んじゃったのよ』

『どちらにしても明日になれば、私の姿はもとに戻っていたのよ。

たいして変わらないわ』

里緒は涙が止まらなかった。

二人は夕方になるのを待って あの袋小路へ向かった。