仮面舞踏会【短編二編】

だが今日は違う。鏡は真奈美の心まで映し出しているように美しかった。

髪をほどき、そっと頬に手を触れてみる。

ほどよい紅色の唇にピンク色の頬・・・・・・

とても自分とは思えないほどだ。

いよいよ願いが叶うのだ 二人の願いだったはず・・・

まさか こんなにはやく叶うなんて市ノ瀬さんも・・・

いや・・川島さんも思っていなかっただろう。

あまり実感がないが、こんな偶然は運命の人だから?

それとも あの占い師の魔法?

『出かけるの?』

里緒が嬉しそうに聞いてきた。

『会うのね?よかったね 真奈美』

『ありがとう』

里緒は玄関まで一緒に行くと 手を振って見送った。

そして、ドアに鍵をかけると真奈美の部屋へ入って、しばらく出てこなかった。