仮面舞踏会【短編二編】

『おかえりなさい!はやかったね』

『ただいま!』

『なぁに?また彼と喧嘩でもしたの?』

『まさか!・・・・・・ちょっと話があるの』

二人はリビングのゆったりとしたソファーに向かい合って座った。

『驚かないでね 川島さんのことだけど・・・・

実は・・・・・彼があなたのメールの相手だったのよ』

『えっ!?そんな・・・突然そんなこと言われても・・・・信じられない』

『私だって最初は信じられなかった!

彼ね・・・私のルームメイトが真奈美って名前だと早瀬さんから聞いていて

一度会ってみたいと思っていたらしいの。

それで 昨日いい機会だから早瀬さんが連れてきたんだって!

まさかと思っていたみたいだけど 

ごめんね・・・あなたのメールの話をしたら、

彼・・・・すごく驚いていたわ』

『彼が・・・市ノ瀬 優樹・・・・さん?』

里緒は真奈美の肩に手をかけて頷いた。

『会って話をしてみたら?』

真奈美は、まだ信じられなかったが

会えば彼だと実感できるだろうと思い 急いで立ち上がった。

『何するの?』

『彼にメールを書くわ』

『そんな必要ないわよ。携帯電話の番号よ』

里緒は自分の携帯電話を出して、真奈美に差し出した。

『メルアドも入っているから、赤外線で送らせて!』


真奈美は里緒からおしえてもらった電話番号を見て、電話しようか迷っていた。

突然その携帯電話が鳴りだし慌てて液晶画面を見ると、

さっきまで見つめていた電話番号・・・・川島だった。