仮面舞踏会【短編二編】

里緒は夜10時頃に帰って来た。

機嫌のいい笑顔を見るとデートは最高に楽しかったらしい。

『おかえりなさい。よかったね!仲直りできて』

『真奈美のおかげでもあるのよ。あっ!それとね 凄い仕事が決まったの!

あの梓麗のドレスを着てパリ・コレクションに出るの!この私がよ!凄いでしょ。』

『それホントなの?凄いわ。いよいよ一流モデルの仲間入りね』

『ありがとう。でもちゃんと歩けるかしら・・・

雲の上を歩いているようで、きっと転ぶわ』

『里緒らしくないこと言わないでよ! それで いつなの?』

『来年の二月。あ~二月が待ち遠しい がんばってダイエットに励まなきゃ!!』

真奈美は里緒の成功が自分のことのように嬉しかった。

『ところで 川島さん どうだった?すっごくハンサムで素敵な人でしょ』

『え?・・・・・えぇ そうね』

『今度は4人で食事でもしましょうよ』

『・・・・・・・。』

『真奈美ったら!またメールの彼のこと考えているのね』

『違うわよ!そんなんじゃないわ』

『まぁ 無理に誘ったりしないわ。その気になったらね』

里緒は、その日最大の疑問を思い出した。

『ところで、何があったの?

まるでヴィーナスの精霊でもとり憑いたような美しさの秘密は?』

『それが・・・・』

真奈美は昨日からの経緯をひとつひとつすべて話した。