でも、やっぱり俺は男だから、一回も負けなかった。
逆に負けたら、おかしいけどな。
てか、桜坂弱すぎ。
「おまえゲーム弱すぎ〜」
「だって〜やったことないんだもぉ〜ん。」
おっきい瞳に今にもこぼれそうな涙を浮かべて言ってきた。
「じゃぁ、これから毎日遊びに来いよ。教えてやるよゲーム。」
「えっ!!」
おい、まてよ
なんで俺、今こんなこと言ったんだ!?
女とゲームやって何が楽しい?
男の友達と毎日遊んだほうが絶対おもしろいよな、
何言ってんだ?
俺は―――……。
まぁ、いいや。
友達を呼ぶのも部屋を散らかされそうでやだし、あいつらは、俺ん家がこんなとこにあるって言ったら、絶対めんどくさがって来ないし。

