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暗い倉庫の中に奴の笑い声だけが響き渡る。
「………――――っ。」
奴の笑い声という最悪の目覚ましで意識を取り戻した俺。
ここは"いつか"の倉庫。
「あれ?起きた―…?」
奴の気持ち悪い笑みか俺に向かう。
「架可ァ―…。」
俺は奴を思いっきり睨み付けた。
色んな意味を含めて。
それをどう読んだかは知らないが架可は俺に近づいてくる。
「ふんっ、まっ、そんなに怒んなよ紅花。」
俺を紅花と呼んだ奴は一瞬、顔を歪ませたかと思えば口元を上げいつもの顔に戻る。
一歩一歩と俺に近づいてくる架可。
「俺を…私をその名で呼ぶな!!!紅花は死んだ。私は紅花じゃない。蘭だ。」
それを止めるかのように叫ぶ私。
「あっ、そっか。俺が殺したんだもんね―…隼人君と一緒に。」
こいつは挑発でもしているのだろうか。
私の顎を持ち上げ喋る架可に鳥肌が立った。
「にしても…まさか青虎を潰すためにとった囮が紅花とはねェ―…流石の俺も驚いたよ?」
そう言った架可の顔はさっきとは別物。
言うならば獲物を狙う獣。
奴の言った言葉―…

