紅龍 ―1―

警戒しながらも奥に進む。

一番奥にある扉。


あの中に蘭たちが?


ギィ――――…。



重い扉を開けると明るい光が暗闇に慣れた目を刺激する。



黒蛇倉庫の一番奥の部屋。



黒蛇の奴らみんなこの部屋にいると思って今日一番の警戒をして入ったのだが案の定、中には蘭と架可だけだった。


隠れているとも思ったが、そんな様子ではない。



「隼人―…ごめん。」

「蘭―…大丈夫だから。」


いつもは強気な蘭が今にも消えそうな声をだす。



あんなに弱った蘭を見たのは何時ぶりだろうか?


黒蛇―…。




やっぱりおかしい。




蘭なら怪我をしていても架可ぐらい倒せるはす"。



怪我が酷いのか?




…でも何で蘭を狙った?




俺でも良かったはず…




…狙いは俺?