紅龍 ―1―


*




「―…?」



薄暗い部屋の中―…




ここは―…




「やっと目を覚ましたか。」


"黒蛇"の倉庫か―…


「…それにしても流石紅花。よく生きてたね。左腕に肋骨、折れてけど…でも、よくそれだけですんだねェ―…うちのとこの医者も目を見開いてたよ。」


独り言のように笑いながら言う黒蛇総長、架可(タナカ)。


むかつく。


「た…架可ァ―…。」


自分の声とは思えないほど低い声が倉庫に響く。


誰もいない倉庫に。


「そんな怒んなって、誰が死にかけの君を助けたと思ってる?」


素直に自分の体を見ると包帯だらけ。


てか、やったのおまえらだろ。


「…―チッ。」


にしても、やっぱりおかしい。


倉庫に誰もいない。



何を企んでいる―…?





奴らは何をしようとしてる?