髪はいつもと違うかつらを今日は特別に持ってきた。
黒に赤メッシュの短めの髪のかつら。
まぁ、要するに地毛の短めバージョン的な。
長さは肩に付くか付かないかぐらい。
それを俺はいつものように慣れた手つきで被った。
そしてゴムで耳から上の髪を後ろで結んで、残りはテキトーに遊ばせてるスタイルにした。
これで髪は大丈夫。
あとはちょっとした小細工だ。
まずは目の色を赤に。そして耳にはピアス。首には指輪のついたネックレスを付けた。
………―出来上がり♪
「―――…完璧。」
鏡に映る自分は完璧ギャル男。
ただの文化祭でもやるなら格好くしたい。
誰にも、リュウの格好さにも負けたくない。
それが俺の今回の思い。
もう一度鏡を見る。
これなら普通の男にも負けない―…。
俺は鏡に笑顔を向けて教室へと足を戻した。

