紅龍 ―1―



髪はいつもと違うかつらを今日は特別に持ってきた。


黒に赤メッシュの短めの髪のかつら。




まぁ、要するに地毛の短めバージョン的な。




長さは肩に付くか付かないかぐらい。



それを俺はいつものように慣れた手つきで被った。




そしてゴムで耳から上の髪を後ろで結んで、残りはテキトーに遊ばせてるスタイルにした。



これで髪は大丈夫。




あとはちょっとした小細工だ。


まずは目の色を赤に。そして耳にはピアス。首には指輪のついたネックレスを付けた。



………―出来上がり♪





「―――…完璧。」




鏡に映る自分は完璧ギャル男。



ただの文化祭でもやるなら格好くしたい。




誰にも、リュウの格好さにも負けたくない。




それが俺の今回の思い。





もう一度鏡を見る。






これなら普通の男にも負けない―…。




俺は鏡に笑顔を向けて教室へと足を戻した。