紅龍 ―1―



しかし、ここはまだ引かない桜希さん。



「それは黒瀬様、私を疑っているの?――――…まぁそうとして、証拠なんてあるのかしら?蔵御堂様はただ今日は忙しいだけよ。また違う日にちゃんと発表する予定だわ。」



何だか悪役見たいな台詞を堂々とはいていった。


どうやら私と真っ向勝負をする気らしい。




完璧に舐められたもんだ―…。




でも、面白い♪




私は桜希さんを見つめたまま、また口を開く。



「証拠?そんなのないわ。」

桜希さんの目を見たままの状態でね―…



「ならそんな事、貴方は言え「でも、」




だからねぇ、桜希さん。



私は気付いたの。



あなた自分で気付いてる?



私が証拠がないわ。って言った瞬間、顔が安心したって言ったよ。




だから私はそれを見逃さない。







私は桜希さんの言葉を遮ってドレスのポケットから携帯を出した。





電話帳で蔵御堂 愁真の名前を探し当てた私はまた口を開いた。




「でも、証拠を作る事はできるの。」




そして携帯を桜希さんに向ける。




その瞬間一気に青ざめた桜希さんの顔。




ねぇ桜希さん。






私を舐めないでよ―…?