紅龍 ―1―




―スゥ―




私は深呼吸をもう一度して静かに話だした。



黒瀬家の跡取りとしてね…。






「皆様、いきなりの行動を許してください。しかし、落ち着いたでしょう?」




普段は絶対に出さない優しい声をだした。



なんか吐き気するし―…。


しかし、おかげで注目は浴びた。


まぁ、暗闇の中一人だけ光浴びているから目立つのは当たり前何だけどね。



でも、これなら行ける―…



そう確信した私はまた静かに口を開く。




「皆様、おかしいと思いませんか?今回の婚約者発表。そう桜希様は蔵御堂様が婚約者と申しましたけど当の本人はここには居ません。………――その意味、皆様にはお分かりですよね?」



今にも噛み付いて来そうな桜希さんに最後の部分を見つめながら言った。



―バチッ―



本日2回目。



桜希さんと目が合った。





でも笑っているのは私。





さぁどうする?




私は歯を噛み締めながら何かを我慢する桜希さんから目を離さなかった。