紅龍 ―1―




「分かった。」




その考えを聞いた京花はそれだけ言って行動に出た。




…………あの京花だ。




3分あればできるだろう。



その間、母さんにも考えを伝え私は深呼吸をした。






シュウマのため―…。






そう思えば気持ちも楽になった。






桜希さん―…悪いけど私はあんたの敵になる。





私は隼人に電話をして自分の立ち位置へと移動した。



それから数分して私の考えは実行された。










―パッ―






会場が暗闇になる。




一瞬にして静まり返った会場。




……―これでいい。






そして暗闇の中、スポットライトは桜希さんではなく私に照らされた。



京花の手によって―…。





「あれは黒瀬 蘭だ!!!」




そう記者が叫んだのはきっとシュウマが出てきたと勘違いしてたから。



それともう一つ。



私は黒瀬の名を持つ人間だから。




もちろん、紅花の黒瀬じゃない。




てか、変装してるし…。






今私は黒瀬家の…BLACKの跡取り、黒瀬 蘭だから。