紅龍 ―1―



その後、京花は分かりやすく私に今の状況を説明してくれた。



桜希さんはシュウマを婚約者と発表したけど、当の本人、シュウマは違うパーティーに出ているため、この婚約者発表に出てこない。

普通なら出てなきゃいけないのに。




そこを考えると桜希さんが嘘を言っているかも知れない確率が大きい。



本人がいなければ嘘なんて今この場で分からないからね。




だから嘘であった場合シュウマはただの口実。




桜希さんの狙いは報道される事かもしれない―…




そうすると…



シュウマが困る。







「蘭ちゃん分かった?」




そう問いかける京花に小さく私は頷いた。




全て分かった。







でも、どうする。






シュウマを助けなければ…





会場は既に興奮状態。






まぁ"あの"蔵御堂の婚約発覚だからな…






この状態じゃあ、いくらこれは嘘だって言っても信じてくれない。






まずはこの会場を静まらせないと―…。






―――…そうか。







「京花―…。」



私は京花に耳打ちをして今思いついた考えを伝えた。