「今回は私、桜希 美玲(サクラキ ミレイ)のためにこのような場に起こしいただきありがとうございます。―…。」
私の帰るタイミングを奪った綺麗な女―…桜希さんが話だした。
てか、あいつ誰だよ?
―…あっ、桜希さんだけど。
意味の分からない質問と突っ込みを自分で入れて私はその桜希さんを見つめていた。
―バチッ―
「あっ。」
桜希さんと目が合った。
あれ?
何で桜希さん笑って―…?
「………―今日は光栄ですわ。素晴らしい皆さん方に私の婚約者を紹介できるのですもの。」
「―――…。」
……―桜希さんの笑いはどうやら気のせいらしい。
桜希さんは可愛らしい笑顔で「では紹介します。」と言った。
その瞬間に会場の電気が落ちた。
スポットライトがぐるぐると会場を回りだす。
今更だが、このパーティーは桜希さんの婚約者発表パーティーらしい。
うん、本当に今更だけど。
そんな呑気な私を除いてパーティー会場には緊張が走った。
―パッ―
ずっと回っていたスポットライトが桜希さんの所で止まった。
それを合図に桜希さんが口を開く。

