紅龍 ―1―






いや、姉貴って反応はないだろ?







しかも抱きつくってのもないだろ?






えっ何?






私はどうしたらいいわけ?






この目の前にいる意味不シュウマ君に腕を回して「私が姉貴だ!!」って言うわけ?



いやーないだろ。





何その私が姉貴宣言。





でも一体どうしたらいいわけ?




そんな頭をフル回転させていた私にシュウマの声が耳元で聞こえた。



「姉貴―…もう帰ってこないかと思ってた…。」



どうやらシュウマはまだ私だと気付いてなく、変身した私を姉貴と呼ぶ。



てか、


「シュウマ!?私はあんたの―…」



私はあんたの姉貴じゃないって言おうとしたのに―…



俯いていた顔を勢いよく上げてシュウマを見た瞬間、そんな言葉は消え去った。



だって―…



「シュウマじゃなくて昔みたいに呼んでよ―…。」





凄く悲しい顔してる。



そんな頭してそんな難しい事言うなよ…


シュウマの姉ちゃんが呼んでたシュウマの呼び方?


シュウマだから―…。


シュウ…


シュー



「シ――――…。」