紅龍 ―1―


龍side


ランと隼人という奴が部屋を出てこの無駄に広い部屋にランの親父さんと二人きり。


なんか緊張する―…。



「龍君?」


「は…はい!?」


思わず声が裏返った。


落ち着け俺!!!


心の中で叫ぶ。


「ハハハッ―…緊張しなくていいよ。龍君。」


ランそっくりな笑みを見せるランの親父さん。


流石親子。


「ランに似てますね。」


その気持ちをそのまま俺は告げた。


「ラン?あぁ、君は知っていたのか…蘭が女だって。まぁあの格好だったしね。」

だからランと言うとこに驚かれて逆に驚いた。

でもここは俺。

「えぇ、今日知りました。」

ちゃんとやる。


「そうか―…でも隠していた事を責めないでやってくれ。」


「そんな責めるなんてあり得ませんよ。」


初めは何で隠していた?なんて思ってたけど、きっとランにも訳があると思うから。


だって親父さんの口調は優しげだから。


「…―龍君。君には蘭の過去を話さないといけない。これは蘭の頼みだ。」


"蘭の過去"


聞きたいんだけど実際となると怖い。



そんな俺を置いて親父さんは話を始める。



「何処から話そうか―…」



所々とまりながらも親父さんは蘭の過去について詳しく話してくれた。