ACcess -操-

あとで殴っとこ。
そうしよう。
と、心の中で決めて席に着いた。

とりあえず、教科書とプリントなどと一緒に雑誌を広げた。
タイトルは“電撃!GAMEナビ”。

パソコンとゲーム?
パソコンでゲーム?

まさか、パソコンでゲーム作ったりして…?


とりあえずページをめくる。
「…なっ!いい暇潰しだろっ!?」

現実よりもすごくリアリティのある雄大な草原、灼熱の砂漠、鬱蒼たる森林…簡単に目を通すだけでもたくさんの綺麗な風景が飛び交っていた。

他にも建物なんかの画像や人物の画像もあった。
「…へぇ。ふぅーん…綺麗。」
「だろぉっ!俺も2週間ぐらい前から始めてさっ…前から気になってたけど…1人暮らし記念っつー事で始めたんだよ!
 コレ、したことないだろ?
 やろーぜっ!まだ一緒にプレイしてくれる友達いなくてさー。」
「…友達?いない?」
「馬鹿にしないでくれる?
 まだプレイする時間があんまないんだよぉ。」
「…ぷれい?
 …えっ!?何これっ危ないパソコンゲームっ!?」
「えっ!なんでそうなる!?」

彼の驚きぶりにこっちがびっくりした。
周りに聞こえていたかもしれない…。
今日は恥ずかしい事ばっかりだ。
「知らんの?
 今流行りのCross Fantasyだよっ?」
「…くろすふぁんたじー?
 そいやぁ…これ、さっき下のコンビニで立ち読みした時見たよ。
 パソコンのゲームなんだ…。プレステ的なののソフトかと思った。」
「あぁ~…めっちゃ画質いいからねー。でもネトゲだよ。」