ACcess -操-

この不思議な生き物は僕の頭より、肩の方が好きみたいだった。

頭から肩に移動すると、左右に体をリズミカルに揺すり出した。

隣のスカイは何か気に食わない様子で、人差し指で妖精の眉間の辺りを弾いた。
「生意気な顔しやがって。」
「…羨ましいの?」
「全っ然!」
「…ふーん。」
いや、これはきっと羨ましいに違いない。
スカイがなんと言おうと、僕はそう思う。


スカイも購入したい物があるらしく、広場内を色々と見て回る事にした。
「ガンナーは弾を消費して攻撃するんだよ。」
「そうなの!?じゃあ、弾がないと使えないの!?」
「普通、現実でもそうだろ。弾が無きゃ、銃なんてただの飾りだよ。
 まぁ、普通の弾は安くたくさん手に入るし、自分で調合できるしね。」
「へー。そんな事も出来るんだね!」
「まーな。技量を上げたりしてったり…ってまた説明するよ。」
「うん。今全部説明したら、いつか頭パンクする。」
「だよな。」
「ちょっと!」

という事で、彼のお目当ては色々な効果の弾らしい。

殺傷能力が高かったり、連射出来たり、痺れを誘ったり、眠らせたり。
あるいはステータスに直接攻撃するように、攻撃や防御力を下げたりするものもあるようだ。