すると、ﾊﾛｰﾜｰｸとさっき言っていたのを思い出した。
「ｹﾞｰﾑなのに仕事紹介してくれんの？」
と素直に思った事を口にした。
しかし違うと彼は一言。
「名前は業務委託だけど、ｸﾘｱ条件がついた任務みたいなやつ。」
ちょっとまた考えるとｽｶｲが教えてくれた。
「例えば…薬草10本持ってきたら報酬…とか？」
「…あぁ、なるほどねぇ。」
ｸｴｽﾄのような感じかな？

雑誌という教科書を見ながら、ｽｶｲは僕の質問に答えていく。
「依頼品調達とか、ﾓﾝｽﾀｰ討伐とかぁ…ﾍﾟｯﾄ捜索？」

そんなｽｶｲにまたもや質問をする。
「え？ﾍﾟｯﾄ？」
「…うん。」
初心者で申し訳ありません。

慣れてきたのか、特に何も言わず会話が続く。
「まぁｹﾞｰﾑの世界の依頼だから、本当に猫とか犬でなく…。」
「なんだ…ﾍﾟｯﾄ飼えないんだ…。」
ﾍﾟｯﾄと言う単語が出たので、ちょっと可愛くて、小さな何かを世話出来るのかと思った。

それに、一人暮らし。少しは憧れる。

苦笑いをしたｽｶｲが残念そうに呟く。
「まっでも、飼えない事もないよ。
　えらい条件が半端ないけどねっ。」
僕はちょっと嬉しくなったが、その条件にびっくりした。

月に何度かｲﾍﾞﾝﾄと呼ばれる、ｸﾛﾌｧﾝを作った会社が主催する大会のようなものが開催されるようだ。
それに優勝が絶対条件。

そして、その優勝賞品に追加ｽｷﾙとして存在するようだ。
「ﾍﾟｯﾄ…ってか、召喚獣的な生き物みたいなﾔﾂの写真があるけど…見たい？」
「えー…いいよ。
　可愛い生き物ﾍﾟｯﾄにしたかったぁー。」
「仕方ない。諦めるんだな。」
僕の相方は楽しそうに笑った。