メインストリートを行き止まりまで歩く。
「…お店?」
「そ。酒場とハローワーク。」
看板の前でタウン内の地図を広げ、スカイは指を差しながら説明してくれた。

それよりも僕は、さっきチュート村で初心者向けにタダでプレゼントしていたアクションが気に入り、それで遊んでいた。
「つか、その変な小躍りはやめろよなっ!」
「違うよぉ!変じゃないしっ!可愛いじゃん!」
「…ったく。
 まぁいい。…いいか、ダンジョンやフィールドに出たい時やパーティ募集したり、買い物したい時はこの施設を利用するんだよ。」
そう言って、僕を置いて中に入った。

そこはたくさんのアバターが出入りしており、今まで見て回ったチュート村やドラゴン広場以上に賑わいを感じた。

入り口は横に広めに作ってあり、二人が手を広げても余裕がありそうだった。
扉は、押しても引いても入れるような作りになっており、中の様子は暗くてはこちらからは見えなかった。

僕は少し入るのを躊躇ってしまったが、はぐれてしまわない様に後に続いた。