ACcess -操-

まだぎこちない感じで、スカイも小首をかしげるアクションで返してくれた。
「うん、今日立ち読みでチラっとね。」
「え…。そんだけかよ。
 なんかさぁ、もっと興味あるのかと思ってた。」
「ん?興味?出てきたよ?」

え?と呟いてスカイは苦笑いをした。
「そんなんじゃなくて…ま、いっか。楽しいならそれで。」
「たーのしぃ!」
「つか、こんなんで楽しいとか、まだ他にもいろいろあるのにさーっ勿体ないっ!」
そして本当に笑われた。


広場を後にして、タウンの真ん中を走っている大通りを歩きながら説明を受ける。
「ログインすると、一番最初に扉の前に来るんだけど…
 えぇっと…ログインゲート、だってさ。」
大きな門は一番最初に通ったであろうゲートが。
そう言えば、ログインした時に扉の開く音がしたのはこの扉をくぐったからか…。

そしてその前の通りには、質素な作りの露店がいくつか列んでいた。
「んで、その前にあるこの辺りの商店みたいなのがチュートリアル的な事が出来る場所。」

ニコニコと店番をしていたお姉さんがこっちを見ていた。
「でも、チュートリアルって…こんなにたくさんに分かれて無くてもいいんじゃない?」

僕は考える仕草をすると、向こうもちょっと考える仕草の後、俺に聞くなと睨まれた。
「いろいろ大人の事情があるんだろー。」
「いろいろ、ねぇ…。」