ACcess -操-

しばらく二人で会話をしていたら、何もしていないのにフライはドラゴンの銅像にもたれ掛かった。
「触ってないのに動いた!」
「テンション高いな。
 一定時間触らないと勝手にアクション起こすよ。
 そうだ、えーと…アクションキーは…。」
「何々!?何の話をしているの!?」


どうやら一定時間動いたり触ったりしていないと、勝手に動作を行い自分で退屈を凌ぐような動作をするらしい。

他にもキーボード上のキーを押すと簡単なアクションをしてくれるらしい。
そしてアクションキーに好きなアクションを十五個まで登録でき、コントローラーでも使えるという事だ。
「わ…すんごく楽しい!」
クルクルその場で回転したりピョンピョン飛んだりすると睨まれた。
「いいじゃん、テストだよテスト!」
そう言ってバイバイと手を振った。


何とかよく使うアクションをショートカットキーに登録し、一息ついた。
「でも、よく知ってるね。」
「これがやりたくて買った訳だからリサーチ済みだよ。
 逆に知らない方が変だ。」
「だって…誘われて一日も経ってないし。」
さっそくふくれっ面のアクションをしてみた。
「あれ?お前雑誌読んだことあるとか何とか…。」