なんだか今更になって、パソコンに向かって喋ってるので、ちゃんと動いたりできているのか心配になった。
「なぁ、僕ちゃんと動いてる?声聞こえる?なぁー!」
「静かにっ!」
そう言って口を塞がれた。

そして顔を覗き込んできた。
「いいか?パーティ組むぞ。そしたら他の人には聞こえないからっ。」

黄色い鋭い目。色白の肌。前髪には紫のメッシュが入っていて、全体は水色の薄い綺麗な青空のような色。
メッシュと同じ紫のストールが、お洒落で自分にどれだけガンナーが合うのか、語っていたのを思い出した。

コントローラーのスティックを左右に振って、彼の手から逃れる。
「で、どうすればいい?」
彼はニコっと笑ってちょっとだまってろ、と圧力をかけてきた。
いきなり初心者講習が始まってしまった。


スカイの顔がでかいと文句を言ったら叱られた。
今、一人称の視点で見ているらしい。

なので三人称のフィールド視点に切り替えると広場の全貌がよく見えた。
「すごい!広い!見やすい!」
「見づらい一人称でよく来れたな。」
「いや…なんか歩いてたら来れたよ!」
「迷子の典型だなぁ。」
僕はグルグルとコントローラーを使って周りを観察していた。