次々に話しかけてくるヤツを無視しながら、ホームを目指す。
確か俺とシーフって言ってたな…。
もしかして、フライのことか?

フライもこんな感じなら…耐えられるのだろうか?
お人好しだから大丈夫だろうか?


やっとの思いでホームに辿り着く。
一息ついてアイテムの整理なんかをやっていた。

ポーン―

メールが届いた音がした。
開いてみるとフライからだった。
「…バイトが終わったからやろうと思うけど居る、か。」
口に出して読んですぐ返信する。

フライはあと5分もすればやって来るだろう。
そしたらさっきの噂話でも…と思っていた。

さて…今日は何して遊ぶかな?
2人でレベルでも上げてTwin Beeに仕返しでもするか…。
それか、調合してアイテム増やしてみようかな?
とか…今日の冒険を考えた。


そうしてるうちにドアがノックされる。
フライの声が合言葉を言う。
カチャリとドアが開く。
「やっほー。今日は何する?」

満面の微笑み。
それに俺も笑顔で答える。
「お疲れー。そだなぁ…フライは何したい?」
「えーっとねぇーっ!へへっ!」
「何故そこで笑うっ!」
「へへっ。お金稼ぎと素材集めっ!」
「欲張りっすね。んじゃ行くか。」
「よっしゃー!じゃあ頑張って戦ってねっ。」
「なんでだよっ!」
「僕まだレベル低いから頼りにしてるって事。」
「なんだそれ…。」


そして笑いながらホームを後にする。

二人だけのこの時間が一番楽しい。
さぁ、行こう。
次のワールドへ。