ACcess -操-

まぁ、こんなにたくさんの技術が詰まった綺麗な世界で遊ぶには有料って事だね。
「ふーん。無料で一応できるんだ。」
「でも結構できる事が限られてるから、お試し版って感じだよ。お金を払えばなんでも出来ちゃうーって感じ。」

残り87%。
まだ一歩を踏み出すには長い道のりだ。


まだ時間が掛かるので、宮田は講義を始めた。
「このゲーム…ってかこのタイプのネトゲは、この世界の住人となって狩りをしたり、アイテム集めてみたり、商売したり…自分で好きなように遊べるってわけ。」
「なんでもありって事?」
「言ってみればそうだな。
 出来る事の範囲内、それにゲーム会社から提示された規則や、ネットでのルールなんかを破らない限りはオッケー。」

あまりやった事はないが、ロープレ…つまりRPGの類いは結末がある。
自分でキャラを作って、兵隊やグループを結成しようが最終的にはラスボスを倒してめでたしめでたしだ。

だが、このゲームは違う。
きっと中ボスの様な存在や、ゲームを進めていき一つの補足的なエピソードなどがあるかもしれない。
が、この物語…Cross Fantasyと言う世界を終わらす上での最後の敵がいない訳だ。