ACcess -操-

ページをめくる様な音と共に画面が変わる。

まさに“ゲームを始める”に相応しく、対応機種、推薦環境や環境設定に注意事項…。
小さな小難しい文字がたくさん列んでいた。
「…えーっと。ここをクリックしてまた次に進んで…規約を守れますかーだって。はいにして…」
なんか厳重な感じ…。
インターネットからソフトをダウンロードして使うなんて世界は進歩してるんだなぁ…なんて考えてたらダウンロードを開始し始めた。

小さな小窓がダウンロードをしています、と教えてくれた。
残り95%。
「こっからが長いんだよなぁー。
 そだ、アイスアイスっ!」
と鼻歌を歌いながら冷凍庫を開けに台所へ消えた。


残り94%。
小窓を最小化させて自分も少しいじってみた。
謎の英単語やカタカナが踊っていてよく分からない。

要するに、このゲームをするにはこの表示してあるスペックのパソコンがいいですよ…的な事なんだろう。

アイスをかじりながら宮田が帰ってきた。
「…ま、最初はお試し感覚で無料でできる初心者コースをやるべきだな。
 一1ヶ月ぐらいして課金するか決めるべ。」
「お金かかるの?」
「まっ、こうやってネットから無料で引っ張ってきてるからねー。
 月千円程度だし、ネットを通して色んな人と遊べるからそれなりの対価は必要だぁね。」