ACcess -操-

途中のコンビニでアイスと飲み物を購入して僕のアパートを目指す。
少し暗くなって来た外の空気は、昼と比べればまだ低い気温だが、アイスが溶けそうな夏の匂いがした。

さっそく僕の部屋に着くと、宮田は部屋を物色。
「いつ来ても殺風景だなっ!」
「うるさいなぁー…。」
ノートパソコンの起動ボタンをポチっと押した。
チカチカと緑のランプが光る。
中で色んなものが動き出した微かな音がする。

冷蔵庫にさっき購入した物を入れ、部屋に戻ってくると宮田はパソコンの前に座っていた。
「勝手にいじっていい?」
そう言って了解も得ないままパソコンをいじり出した。

さっき購入した物のパッケージを開けて説明書に軽く目を通す。
いや…何してるんだ自分。その前にしなければならない事を思い出す。
「…あ、それでどうするの?
 その…ダウンロードは?」
と、一応聞いてみた。
「…ん?あぁ、まず公式サイトに飛んで、ここにゲームを始めるってあるだろ?」

カタカタと何かを入力して、Cross Fantasyの公式サイトを開いた。

トップページにはフラッシュの画像が貼り付けてあり、目まぐるしく色んな風景や人物を映し出す。
下の方にはアイコンがいくつか列んでおり、左から二番目をクリックした。