駅前の大型家電量販店。
「…。」
中からは店のテーマソングが流れてくる。

テレビでしていたが、店で流れているお店の曲というのは外国ではないそうだ。
立派な日本の文化だそうで、初めてお店のテーマソングだと知る外国人さんはビックリするそうだ。
子供の頃から口ずさむあのメロディーは実はそんな裏話があるのです。

なんて思ってたら、宮田は中に入って行ってしまった。
「…え?ちょっとー…?」


2階のパソコン周辺機器のコーナーへ。
「な…何買いに来たの?」
見たこともない英数字やカタカナの横文字が見える。
ソフトみたいなのを買うのか…?
まさか、専用のパソコン!なんて、落ちはないよね…?

そんな僕の心配を他所にキーボード類のコーナーへ。
「えーっと…色はどれがいい?」
そういって僕にコントローラーを差し出した。
「…何これ?
 一応コントローラーぐらいあるよ?」
「どうせプレステとかだろ?」
「う…うん。」
「ちげーよ!
 クロファン専用のコントローラー。多分それも使えると思うけど…専用コントローラーはあった方がいいよ。
 まぁ、要らなくなったら古本屋にでも売ればいいし。」

そう言って、スタンダードな黒いコントローラーを僕に持たせた。

直ぐさま小さな抵抗をして、青いスケルトンのコントローラーに変えた。