ﾈﾄｹﾞ…。
ﾈｯﾄｹﾞｰﾑ。
ｵﾝﾗｲﾝｹﾞｰﾑ？
「…で、僕にこれをしろって？」
「うん。一緒に冒険しようや。」
「つか、友達が居ないだけでしょ？」


ちげーよ！と言いながら口を尖らせていた。
お前は女の子かよ…とか思いながら、もう一度雑誌へ目を通す。

本当に綺麗な世界だった。
ｷｬﾗｸﾀｰもたくさんで、友達を作って一緒に冒険…といった所か。

へぇ、面白そう。

僕の素直な感想だ。
ﾘｱﾙでの友達や、ﾈｯﾄで新しく出会った人と冒険をする…それが魅力的に見えた。

他にもやり込んだり、色んな要素があるに違いない。

そんな感じで僕は想像を膨らませた。


宮田は横から何ﾍﾟｰｼﾞかめくると、そのﾍﾟｰｼﾞを見せてきた。
「ちなみに俺の職業これな。
　かっちょえぇだろ？」

…職業？
それってｷｬﾗ設定のこと？
「…ふーん。
　職業…って何？」
「こういう、ﾈｯﾄﾜｰｸのｹﾞｰﾑは自分が主人公！
　だから自分を最初に作るの。で、好きな外見や武器を設定すんの。
　んで、職業ってのが武器やﾊﾟﾗﾒｰﾀｰなんかの基本の設定よ。」

まぁ、なんとなくだが…。
職業を決めれば、このｹﾞｰﾑの中の自分を作る基本…という事かな？
「なんか難しい…。自分で自分を作るって事？」
「そっ！慎重に決めないとやり直しきかないからねっ！」

そう言われると緊張すんな…。
「戦士と、ｶﾞﾝﾅｰと、呪術士と、ｼｰﾌ？こんだけ…って少なくない？
　僕のｲﾒｰｼﾞ的にもっといっぱいあるような感じするけど？」
「でもそれぞれ持たせる武器が違うし、男と女に分かれてるし、自分で外見をｶｽﾀﾑ出来るんだよ。
　そしたら種類多いっしょ？」