何分か経って…
『悪い、悪い。お待たせ〜!なんだ?悩み事って』
「先生はいくつ?」
『昨日の一番初めの時言ったはずだけど。23』
やっぱり23なんだ。7個上だ…
「先生…彼女いるの?」
『おいおい。なんだ急に(笑)』
「なんとなく」
『いないんだな、残念ながら』
「私ね…」
『ん?』
まだ早い。わかってた。
でも抑えられなかった。
「先生が好きなの」
『…本当に?それはありがたい…
「真剣に!」
『ごめん…じゃ俺も真剣に答える。気持ちは嬉しい。でも佐藤は俺の生徒だ…だから…』
「そうだよね…私なんかガキにしか見えないよね。なんかごめんなさい。失礼します」
『ちょっと、まだ待て、佐藤…』
私は相談室から走って玄関に向かった。
言わなきゃよかった…
そう思うと自然と涙が出た。
「帰ろう…」
私はマユミにメールを送った。今日は行けない、ごめんねって。
玄関に行くと…
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