last love


そして放課後。

ヒ『よっしゃ〜!行くぞー!』

『オー!!!』

私達は足早に教室を出た。

『佐藤!』

誰かに呼ばれた、担任の市原だった。

『ちょっといいか?』

えー何?呼ばれるようなことしてないけど。
さっきのオー!が一番うるさかったとか?

リ『先生、これから俺らお祝いなんだけど…』

市原『すぐ終わるから』

マ『じゃ玄関で待ってるね!先生早くしてよね』

市原『わかった、わかった』

私は渋々職員室へ…と思いきや、生徒相談室というところだった。

「先生?私悪いことしてませんよ。相談もありませんけど」

『ま、そう冷たいこと言うな。学校は慣れたか?』

「今日初日ですけど」

『そうだよな。あはは』

笑顔がステキだった。

『早速本題なんだけど、学級委員長やってくれないか?』

今日決まらなかった、学級委員長の話だった。

「嫌です。私以外にもっと適した子がいると思います」

『いや、佐藤は成績も優秀だし、中学んときは部活部長。……やってくれないか?』

「ごめんなさい…無理です」

『そうか…佐藤となら一緒にできると思ったんだけど残念』

少しドキッとした。

『よし!引き止めて悪かったな。いっぱい遊んでこい!』

頭をポンと叩かれた。

部屋を出ようとした先生に私はやってしまった。


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