席の配列は縦に男女交互だった。私達は、真ん中の列の後ろだった。
つまり両サイドは男子。
『なにこの配列〜。B(ブス)だったら最悪』
「あはは」
私はタメにはあまり興味がなかった。どうせガキだから…。
『ここだ、ここ!』
左側の男子2人が来た。
私達は左側を向いて話していたから、目があった。
『あ、どうも。よろしくね!』
向こうから話してきた。
両方ともマユミの好きなイケメンだった。
私達は自己紹介しあった。
前席の私の隣が、さわやかイケメン、佐伯陸。
後ろのマユミの隣が、チャラそうなイケメン、須田弘樹。
マ『ちょっとトイレ…』
「あたしも行く」
ヒ『いってら〜』
廊下に出た瞬間…
『やばい〜!!かっこいい〜!早速ドストライク』
「でもわかるかも〜。確かにイケメン。あれは絶対モテるよ、既に彼女とかいそう」
『いや、あ〜見えて実はいないパターンだよ。決めた!絶対彼氏にする!私のヒロキにする!』
「え!そっち?!辞めた方がいいよ、絶対チャラいよ〜」
『リクも確かにかっこいいけど、僅差でヒロキが勝ってる!リクはミキにあげるよ』
いやいやいや。笑
確かにイケメンだけど、私はそこはどうでもいい。
かなりのBでなければ。
硬派!知的!大人!
『いままた、硬派〜とか、知的〜とか、大人〜とか思ってんでしょ?無理だよ〜高校生だし』
「絶対いるよ!先輩とかに!」
私達は教室に戻った。
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