「…リク?」
玄関に寝転がっていた。
最初は涙でよくわからなかったけど確かにリクだった。
「何してるの?」
『待ってた。なんで泣いてんの?』
急いで顔を拭いた。
リクがスッと立ち、私を軽く抱き締めた。
『何があったか知らないけど…泣きたいときは、いっぱい泣け!』
うわーん…
『うわーんって(笑)』
失恋した悲しみと、リクの優しさで沢山泣いた。
―数分後
「…ありがとう」
『マックでも行くか?』
「うん…」
リクは、一生懸命私を励まそうとしてくれた。
でも何があったのか、一切聞かなかった。
素直に嬉しかった。
持ち帰りにして、公園で一緒に食べた。
「おごってもらっちゃって…ごめんね」
『ごめんって言われるくらいなら、ありがとうの方がいい!』
「う…ありがとう!」
お互いに色々な話をして、笑って…暫く笑いが止まらなかった。
「あ〜!なんかスッキリした!リクのおかげだよ。本当に有難う」
『なんもしてないよ』
リクとは、本当にいい友達になれそう。
初めての男友達だった。
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