私はなぜ歩いているのだろう
なぜこの道を歩いているのだろう

逃げようとしても
引き返そうとしても

気がつけば同じ道を歩いている


なぜ
『一番傷つく場所』と
『一番幸せな場所』が
同じ道に存在するのだろう

天国と地獄が
等しく存在するこの道に
きっと魅せられてしまったのだ


だって私には他の道が映らない

移りゆく美しい景色は見えるのに

どう目を凝らしても

私の歩く道は
この道しかないのだ


そして今日も私は
この道を歩いている

苦しみの谷と喜びの丘が続く

この道を……