「嘘つきー!」

「はっは!でもそうでもないぞ」


は?永岡くん起きなかったじゃんっ


何言って…


「モモ?」


大地の方に向いていた顔をベッドに向ける


…え。何で?


永岡くんは目を擦りながら私を見ている

寝起きだからか髪がピョンピョンはねているのにやっぱりキラキラしていて



「何で起きたの?」

「モモの声がしたから」


はぁ…っ

やっぱりそう来るか。これはちゃんと永岡くんに言っとかないといけないな。



「あのっ、永岡くん。
私、犬でもないしモモでもないから!」