今夜もアナタと。

「もー、セイのせいだからねッ!」




「セイのせいって…面白くねえ」



別にダジャレじゃないわーいッ!




…セイはナオちゃんに目もくれず、どこからか取り出した缶コーヒーを開けた。




「なにマッタリしてんのよッ!」




「だーかーらオマエなんで今日そんなに積極的なの?」




セイが隣の椅子に腰掛け、ワタシの髪の毛をクルクル指に巻き付けて遊んでるッ…。




そして………、近いッ!




セイの綺麗な顔がものすごーく近い位置にあったもんだから、またワタシの心臓があばれだす…。




「……ちょ…痛いから髪の毛ッ…」




「あら、おとなしくなった」




やっぱりセイが近いと緊張して声が出ないッ…。
これは女の子全員にあてはまるだろう。




「なに?俺と久しぶりに会えたから照れてんの?」




とニヤニヤ笑いながらワタシの顔を覗き込むように言うから、もう爆発寸前だッ…。