「………フフッ…」



思わず、笑みがこぼれる。


楽しいからじゃない。

私にとってはあり得ないほど、馬鹿らしいからだ。



「どうやったら調べられるんですか?そんなこと。

そもそも個人情報を勝手に調べるなんて、プライバシーの侵害じゃないんですか?

高崎 憐は、私の親友です。

ただそれだけの関係…それ以上でも、それ以下でもありませんよ。」




「「「…」」」



黙りこむ三人。


私の中の“凛”が、しゃべっているとも知らずに、その言葉を信じ込む。


すると、野田が驚きの表情を浮かべながら、口を開いた。





「…お前、前から瞳が赤かったか?」




「…!」




気づかれるとは思わなかった。

普通の人は、そんな些細な変化には気づかないから。




すると、続けて坂本が口を開き、しゃべりだす。



「そう言えば、いつかもそうじゃなかったか?

…あの屋上の時も…」