「アメリカ?」
向井は呟いた。

「そ、アメリカ。日本の医学の技術じゃ、ちょっと難しいんだって!」
夏海は、軽く言ったけど。

「なんで、そんな大事なこと今まで黙ってたんだよ!!」
翔や俺は怒鳴った。

「…そんなの……私だって、相談したかったよ!でも、皆が私を避けていたんじゃない!」
それを聞いた俺は後悔した。


最低だ。なんてことしたんだろうか。


「ゴメン。でも、もう決めたことだから。」
夏海の意思は固いみたいだった。

「これから、桃が転校するまで、私が引っ越すまで、また前みたいに仲良くしようよ!」

「あぁ、そうだな。」
俺たちは、元に戻ったようだった。











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