「皆で仲良くしようよ…せっかく何でも言い合える友達がいるのに…」

「なに言ってんの!?あんた達のせいなんだよ!」
夏海は、言った。

「なっちゃんは、分かってない!ずっと一緒の友達がこんなに近くにいるのに…友達の大切さを分かってないよ!!」
村上は叫んだ。

「どうゆうこと…?」
向井は言った。

「私ね?お父さんの仕事の都合で転校多くてさ、本当の友達っていなかったんだよね…しかも、転校先では、いつもいじめられてた。
そしたら、この学校についた。この学校には、いつもの所より長くいられるって言われた。またいじめられるんだろうなぁ、って思ってたら皆に出会えた。嬉しかったよ、やっといじめられなくなったから。」
村上は、笑顔で言った。

「皆とずっと一緒にいられるって思ってたら、転校するってお父さんに言われちゃって…いやだったけど、私がいなくなって友達をいることのありがたみを知って欲しいな、なんて思っちゃって…
前にいってくれたでしょ?「桃はわたし達の大切な友達だよ☆」って!だから、皆で仲良くしたいの…
残りの少しだけでも」
夏海も、皆も口を開こうとはしなかった。












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